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宇宙エレベーターという発想

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宇宙エレベーターとは、別名軌道エレベーターとも呼ばれていて、20世紀の半ばに技術的可能性が検討されました。 1979年に発表されたアーサー.C.クラークによるSF小説「楽園の泉」によって広く知られるようになりました。

しかし、この宇宙エレベーターは小説だけの話ではなく、実現性があるのです。 その原理は非常にシンプルです。

高度3万6,000kmの静止軌道を飛ぶ人工衛星から、地表に向けてケーブルを垂らしていきます。 これだけではバランスが崩れてしまうので、反対側にも同じ重さのケーブルを伸ばしていきます。

伸ばされたケーブルはやがて地表に到達します。 このケーブルは、静止軌道を飛んでいる人工衛星から降ろされているので同じ場所に位置して天空のどこまでも伸びているように見えるはずです。

このケーブルにエレベーターを付ければ、現在のロケットよりもはるかに簡単で、安全、しかも経済的な宇宙への輸送ラインができるというわけです。

理論上では簡単そうですが、もちろんさまざまな問題があります。 その最大の問題が、ケーブルの強度でした。

それをクリアしたのが1990年代に発見されたカーボンナノチューブです。 にわかに宇宙エレベーターの実用性が現実味を帯び、2004年にはより高性能なグラフェンシートと呼ばれる新素材も発見されました。

そのような進歩の中、NASAが宇宙エレベーターを多角的に検証し「驚くほど複雑な構想だが、解決不可能な課題は見つからない」という報告書を発表しました。 実際に各国で実現に向けた研究や普及活動が行われています。

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