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進化するH-ⅡAロケット

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JAXAと三菱重工が共同で開発したH−ⅡAロケットは世界をみてもトップレベルのロケットです。 人工衛星打ち上げ用の液体燃料ロケットですが、打ち上げ成功までには様々な困難がありました。

H−ⅡAロケットの土台は先代であるH−Ⅱロケットを基に再設計したものであり、高い性能を保ちつつ低いコストで製造された工夫を重ねたものです。

エンジンのトラブルによって失敗した5号機や8号機、分離に失敗した6号機などで大きな額の費用が一瞬にして散ったこともあります。 ロケット1つを製造するだけでも多大な額がかかります。

H−ⅡAの前のロケットであるH−Ⅱは開発費は約1,800億円で、打ち上げ費用も含めるとなんと2,000億円まで達する額となっていました。

しかし、1996年から開発が始まったH−ⅡAロケットはコスト削減のため、全てにかかる費用が約1,532億円に抑えることが出来、全てのロケットの開発と比べてみても低価格で製造することができました。

価格を抑えてしまうと技術や機能の面でも低くなりがちですが、このH−ⅡAロケットは、海外の安い部品を利用したり、構造の簡素化により、技術面でカバーしているのです。

なんといってもポイントはエンジンでしょう。 先代であるH−Ⅱロケットも2段式のエンジンでしたが、H−ⅡAロケットはその2段式エンジンを更に簡素化し、部品や溶接作業をある程度削減しています。

また、液体酸素・液体水素を推進剤とするエンジンで、比較的軽く小さいLE−7A、LE−5Bを利用しているので高性能であり、打ち上げがスムーズになるのです。

打ち上げに必要なブースターにも工夫がされており、発射に充分な推力を保つため固体ロケットブースターを4分割構造から1つにまとめました。 今現在でも現役で活躍しているH−ⅡAロケットは人工衛星の打ち上げ、国際宇宙ステーションへの物資の輸送などを行っています。

これからもっと効率的で低コストのロケットを生み出すために、日々研究者やエンジニアたちが熱心に研究に取り組んでいることでしょう。 私たちの生活を支えている人工衛星はこのロケットのおかげで宇宙へと羽ばたいていくことができたのです。

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