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夢をのせて帰還した「はやぶさ」

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2003年5月、「はやぶさ」は日本のロケット開発者にちなんで名前が付けられた小惑星「イトカワ」への探索のために打ち上げられました。

「はやぶさ」は小惑星の表面を探索し、物質のサンプルを地球に持ち帰ることによって、太陽系の歴史の初期について研究することが目的でした。

これまでアポロ計画などで有名な月の石など、宇宙空間の岩石サンプルは数多く採取されてきましたが、月の岩石は太陽系初期から変成されているため、太陽系誕生の謎を探るには不十分でした。

その点、小惑星は惑星が誕生する時期の状態を保っている化石のような天体で、太陽系の歴史の初期を研究するために「はやぶさ」の成果が期待されていました。

「はやぶさ」には燃料効率の良いイオンエンジンを搭載したという点でも最先端の技術が活用されました。 キセノンを燃料としたイオンエンジンは長時間の航行に耐え、往復6億キロの道のりに耐え地球に帰還することを期待されました。

また、無人で小惑星に接近し、地表のサンプルを採取するために、自分の位置を判断し、自律で姿勢を変え情報を判断する自律航法という手段でも注目されていました。

予定よりも延期された2010年6月13日、数々のトラブルに見舞われながらもそれを乗り越えた「はやぶさ」はオーストリアの上空に帰還しました。

そして無事、小惑星のサンプルをカプセルに持ち帰ったのです。 「はやぶさ」の持ちかえったサンプルは、小惑星「イトカワ」からのものだと判明し、今後の宇宙科学に大きく貢献しました。

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